朝霧がでだしたら秋がやってくる合図

朝霧と鱗雲

吉備中央町は、岡山県の真ん中、標高200~500メートルの高原地帯
そんな高原らしく、朝に「霧」が出るのが秋の特徴。
移住当初、目の前が見えない程の霧がでるのでびっくりしたのを覚えています。

今回は、霧が出るタイミングや、実際どのくらいの頻度で霧が出るのか、霧が地元の方にとってどのような意味合いがあるのかなどご紹介させていただきます!

朝霧の雲海 高梁の山城を吉備中央町の展望台から望む  (引用:高梁観光協会)

霧=その日は晴れる!

暮らしている中の感覚だと、この1言につきます。
「霧が出たらその日は晴れる。だから嬉しい。」

尾根、谷、なだらか斜面等住んでいる土地により、霧の発生具合に差がありますが、
基本的に、前の晩の星空が綺麗だと次の日の朝は霧がでるなーというのが感覚です。

そして、霧がでたらその後は晴れる!

移動性高気圧に覆われてよく晴れた日の夜間は、地面から熱が奪われる放射冷却現象が強まります。その結果、周囲の山から冷気が降りてきて盆地に溜まり、大気中の水蒸気が飽和に達して水滴となり霧が発生するとされています。

ただ、霧の発生がちょうど朝6時頃〜9時頃。つまり、出勤時間帯なので、濃霧の中を運転しなくてはいけないこともあり、見通しが悪く運転がしずらいので、霧が出ている時期はゆとりを持って移動することが大事です。

霧=「タケ」シーズンの到来!

秋の雑木林 吉備中央町に薪炭林(広葉樹林)も植林された針葉樹林もある

地元の人が「タケ」と言ったら、それは「マツタケ」「カオリダケ」などのこと。
そう、吉備中央町の山には、秋の味覚「キノコ」が採れます。
そしてそのキノコシーズンの到来は、霧と共にやってくる。
なんでも、10月に入って夜間の気温が下がる日(朝霧が出るような日)が4日位続くとキノコも生えてくるんだとかなんだとか。

お天気の移り変わりから季節を読み解く、里山ならではの暮らしですよね!

※タケヤマは個人の財産です。キノコシーズンにはむやみやたらに山に入らないようにしましょう。

9月下旬〜10月は、ほぼ毎日霧が出る

これは体感ですが、9月の連休あたりから起きると霧がでています。
ピークは10月1週目〜2週目頃。
真っ白な霧が9時頃まで出ていて、その後、文字通り澄み渡る青空に。

「THE BEST DAY!」と思わず声にだしたくなるほど、カラッと気持ちの良い天気になります。

特に今年は晴れの日が続き、暑くもなく、寒くもなく、湿気もなく、、、暮らしやすい日々が続いています。(農作物を育てている方にとっては秋雨が降ってほしいところですが、、、)

まずは吉備中央町を知りたい、と思っている方へは、お天気が崩れにくい秋に訪れることをおすすめします。

imakibiより

いかがでしたでしょうか?
関東平野に住み、週末登山のときに自然と触れ合う暮らしをしていた私にとって、毎日霧がでる吉備中央町の秋は衝撃でした。

特に最初は、霧が出る日が晴れるという法則に気付いてなかったので、洗濯物を干さずに出かけていましたが、1シーズン終え、なるほど! これは霧が出る日は秋晴れの日だ!と気付いてからは、霧の中でも洗濯物を外に干して出かけるようになりました。
吉備中央町の中でも、かようエリアと かもがわエリアでは霧の出方が違いますが、どちらも霧が出る山間のまちであることは間違えないです。

季節の移り変わりをダイレクトに感じることができるのが、田舎暮らしの魅力だよな〜と思うimakibiスタッフなのでした。

かもがわエリア円城地区の朝 (2021年9月20日撮影)