野草紹介シリーズ 1-イタドリ

自然豊かな吉備中央町は、山菜や野草の宝庫。特に春はつくし、わらび、タケノコ、ゼンマイなどをはじめ、数々の山野草を楽しむことができる、いわばベストシーズンです。
しかし、大地の恵みをいただくことができるのはうれしいものの、アク抜きが面倒でなかなか山野草には手を出せない……なんて人も多いのでは?

そこで!

比較的手間がかからない「イタドリ」をご紹介したいと思います。
イタドリは蓼科の植物で、地方によってはスイバとイタドリが同じ「スカンポ」という名称で呼ばれ混同されているようですが、スイバは越冬した葉の中から新芽が出てくるのに対し、イタドリはアスパラガスのような形をしている新芽が土の中からニョッキリ生えてきて、成長と共に葉が出ます。
どちらも同じ蓼科なのでシュウ酸を多く含み、生のままかじると、すっぱい味がします。

食べ頃イタドリ

このイタドリの新芽を手でポキンと折れるところで採って来て、皮を剥きます。太い方から細い方に向けて皮を剥くと、面白いように一気にずるっと剥けますよ。
皮を剥いで適当に切り、容器に並べます。上から熱湯より少し冷めたお湯(60~80℃くらい)をひたひたまで入れ、色が変わるのを待ちます。(この間、お湯の温度にもよりますが長くても10分以内です)
鮮やかな緑色がオリーブになったらOK!すぐに取り出して、水にさらします。この水を2~3回変えながら水に浸けていると、アクが抜けます。(だいたい一晩くらいで大丈夫だとは思いますが、少しかじってみて酸っぱくなければOKです)

長期保存用 塩蔵イタドリ

ポイントは、歯触り命のイタドリのポリポリ感を損なわないために、熱湯をかけないこと、そして、色が変わったらすぐに水に取ることです。
色が変わった時点ではまだアクが完全に抜けていなくても、水にさらしている内に抜けますので大丈夫です。

イタドリは油との相性が良いので、胡麻油などで炒めて醤油をまわしかけただけで、めちゃ旨です。アクが抜けたイタドリにはクセがありませんので、どなたにも好まれます。野草と侮るなかれ!ポリポリ感がクセになりますよ!

イタドリの炒め煮

イタドリは日の当たる場所よりも、川などが近い、少し湿ったところの方が太くて大きいのがあるように思います。今年はシーズンが終わってしまったので、是非来年、チャレンジしてみてくださいね!

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