これからの時代を見据えた事業をつくれる場を求めて移住。岡田さんに話を伺って来ました

岡田さん

東京から吉備中央町へ来た岡田さんファミリー。
地域の未利用資源を活かし暮らしたいと熱く語るその想いは?

今回ご紹介するのは、岡田輝喜(オカダテルキ)さん。

東京ご出身で、2020年11月から家族3人で吉備中央町での暮らしをスタートされました。

もともとはマッサージのセラピストとして活躍、吉備中央町の隣町でのイベントに参加したことがきっかけで出来たご縁で、新たな土地での起業を決意されたとのこと。

なぜ、吉備中央町へ移住したのか? その理由とこの町の魅力についてお話を伺ってきました。

奥様と娘さんと吉備高原都市にある事務所にて

自分の想いが実現できる! 条件を満たす土地が吉備中央町だった

Q(imakibi):
 なぜ吉備中央町を選んだのでしょうか? 理由を教えてください

A(岡田さん):
 想いが熱いので、話しだすと長くなってしまうのですが、端的にいうと「この町だったら持続可能な循環型社会を創れる!」と思ったのが、1番の理由です。

そもそも、私は東京でマッサージのセラピストとは別の事業を行っていました。が、これからの時代を見据えた時に、地域の未利用資源を使い新たな社会を創り出せるような事業がしたいと思っていたのです。特に、世界的に人口が増えていく中で、「食料問題」にアプローチすることは近々の課題だと感じていました。

そんな中、

●お米、野菜、果物などの生産する農村地であり、食品ロス問題へ取り組めそうであること

●ここ数年で注目を集めてきているワイン特区へ申請していること

●過疎化という課題を抱えながらも、そこまで不便な立地ではないこと

この3つの条件を満たす土地としてたどり着いたのが吉備中央町だったのです。

移住先を探し出した2020年の春はちょうど新型コロナの波がやってきた頃、細心の注意を払いながら現地を見に来て、すぐに移住を決めました。

のどかな田園風景が広がる吉備中央町の里山エリア

Q: 移住計画中又は移住してから印象的だった出来事はありますか?

A:暮らし始めてすぐ冬がやってきたのですが、最初のシーズンの燃料代にびっくりしました。 ガスはプロパンなので、どうしても高額になります。また、スーパーマーケットや飲食店が少ないこと、ネットのプロバイダの選択肢がないことはマイナスポイントです。

昆虫食の会社を創業 食糧難時代への提案

Q:どのような事業をされているのですか?

A: 「陸えびJAPAN」という会社を立ち上げ、食用コオロギの生産、食用コオロギのパウダーを使った加工品の開発を行っています。

「コオロギ、、、虫を食べるの?! 」と皆さんびっくりされるかもしれませんが、栄養価の高い昆虫食は世界的に注目を集めており、これからの食糧難時代におけるタンパク質供給の救世主になるとされています。既にハリウッドスターなど社会課題や健康維持に意識の高い有名人が生活に取り入れだしており、トレンドにもなっています。

陸えびJAPANで実際に飼育している食用コオロギ

そんな時代の流れにのっていけるよう、2020年11月に引っ越し、町の未利用施設を事務所として借り、翌春には小規模で生産を開始しました。コオロギの飼育はスパンが短く、40日で1サイクル。 まだまだ試行錯誤の毎日で休む間もないですが、数サイクルまわすことで感覚も掴めてきました。今後のことも見据え、2021年末からは地元の農家さんの倉庫をお借りし、生産規模を徐々に大きくしていっています。

食用コオロギ生産設備の様子

Q:なぜ”吉備中央町”で昆虫食なのですか?

A : 先にお話した通り、「地域の未利用資源を使い循環型社会をつくる」が僕のテーマでした。

まず着目したのは、吉備中央町が、「米どころ」であるということ。

個人が精米する場合は除き、出荷用のお米を大量精米する際、同様に大量の「米ぬか」が出るのですが、その殆どは産業廃棄物として捨てられているのが現状でした。

でも、この「米ぬか」がコオロギの餌に、そして更に、コオロギの糞は肥料に。

つまり、お米栽培とコオロギ生産を基軸にロスのない生産体制を構築することができます。

こうやって1つ1つ成功例をつくり、より多くの方と連携しながら大きな循環型サイクルを生み出していきたいです。

乾燥した食用コオロギ

Q: 最後に、これから移住を考えている方にアドバイス等ありましたら教えてください。

A: 先程、マイナスポイントとして、自分が東京で暮らしていた時に当たり前にあった様々なサービスの選択肢がこの町にはないとお話しましたが、それ以上に小さな町だからこその魅力もたくさんあります。特に、町(行政)と町民の距離感が近く、町長は町民の声に耳を傾ける方なので、足りないことは皆で話し合い改善していくことができると感じています。

この町に移住されたら、そういった姿勢で暮らされると毎日が充実していくと思います!

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岡田さんご協力いただきありがとうございました!

「循環型社会をつくりたい!」と熱く語りながらも、ご家族で一緒にいるときは微笑んで過ごされている様子が印象的でした。

岡田さんは、吉備高原都市内に事務所を借り、その近くにある賃貸物件に入居して暮らされています。

吉備高原都市は、静かで自然豊かな土地で、ご自身の事業を展開、職住近接でゆったりと暮らされたいご家族に魅力的な条件が揃っています。
ご興味のある方は、ぜひチェックしてください。


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